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チユウゴクグリの品種特性を把握するために,主要品種の可溶性糖含有量,デンプン含有量,水分量,その他固形物含量について品種間の相違を検討した.また,アミロプラスト(デン プンを蓄積する細胞内小器官)の蓄積状態をSEMで観察した.さらに,市販加工栗の不良果実の果肉組織をSEMで観察し,不良果実の発生要因を考察した.得られた結果は以下の通りである.①チユウゴクグリ の生体重当たりの可溶性糖含量は2.68% ~8.01%(平均4.53%),デンプン含量は20.61%~33.16%(平均24.6%),水分含量は44.55%~54.40%(平均50.3%)であつた.②糖濃度の品種間差違は大きく,その変動係数は33%に達した.③糖濃度が低い果実でも,その他の固形物含量は多い.したがつて,食味を判断するためには,加熱後の分析デ一タを使用しなければならない.④果実組織におけるデンプン蓄積は,日本グリと同樣に,果実周辺部から果実中央部方向へ順次進行した.⑤山東省で育成された華光は,糖含量,デンプ ン含量ともに他品種よりも多く,果実中心部細胞でもデン プン蓄積密度は高かつた.このデ一タは,華光が,貯蔵性に優れた品種であることを示唆している.⑥白色·緑色の果実や水分過多の果実は不良品とされるが,いずれの果実でも,細胞内容物の収縮が顕著に観察された.⑦細胞内容物の収縮は,加熱時にデン プンの糊化による膨潤が不十分であつたことが原因と思われ,デンプンの蓄積が不十分であつたことが示唆される.⑧収穫時に,未熟果やデン プン貯蔵の不十分な果実を排除することによつて,不良果実の混入·発生を減少させることが出来ると思われる.