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プロレタリア文学に関する研究は時代が進むにつれて,二十世紀八十年代後半から途切れ,プロレタリア文学作品も棚上げにされた。しかし,2003年以来三回にわたる小林多喜二国際シンポジクムの開催と関係記念活動をきっかけに,再び日本プロレタリア文学の傑出した代表小林多喜二の研究ブームを呼び,研究論文や著作も数多く発表されるようになった。
本文は近年来の国内外の多喜二先行研究を踏まえた上で比較文学の視点から多喜二の『蟹工船』と夏術の『包身工』に目を紋って日中プロレタリア文学の比較研究を進めることにした。比較のステップは三つに分けられる。まずは二作家の思想的成長から二作品の創作までの過程を纏めてみた。それからは二作品の共通点や相違点について分析してみた。最後に二作品の母胎である日中プロレタリア文学の歩みを辿った。比較と分析を通して,『蟹工船』と『包身工』の相似は偶然なものではなく,それは日本プロレタリア文学の影響が中国へ伝播する客観的結果であり,『蟹工船』は即ち中国の『包身工』で,『包身工』は夏術が小林多喜二の革命的精神を受け継ぎ,革命文学作品の創作を通して反帝反封建闘争を展開した輝かしい成果であるという結論を出したい。