日本語における「喜怒哀楽」のオノマトペについて

来源 :世界家苑 | 被引量 : 0次 | 上传用户:musicwen5918
下载到本地 , 更方便阅读
声明 : 本文档内容版权归属内容提供方 , 如果您对本文有版权争议 , 可与客服联系进行内容授权或下架
论文部分内容阅读
  要 旨:日常の会話で、また、文章で、日本人がよくオノマトペを使っている、その中に喜怒哀楽に関するオノマトペの表現はとても豊かである。これらの表現を通して、より深く日本人の内面的な姿を覗き、理解できるのであろう。本稿は日本語における喜怒哀楽のオノマトペをめぐり、これらの表現に現れる特徴をまとめたものである。
  キーワード:オノマトペ 喜怒哀楽 特徴
  日本語における「喜怒哀楽」のオノマトペ(1)の表現はとても豊かである。これからは主に三つの視角から喜怒哀楽に関連するオノマトペの特徴を分析する。それらの分析を通って、勉強に役立つのは望ましいことである。
  一、音韻の特徴
  田守(2)は日本語オノマトペの音韻·形態的特徴を詳しく検討した結果、音韻的特徴として、促音、「り」語尾、反複、母音の長音化、撥音が挙げられている。また、清濁によって、伝わったニュアンスも違ってくるのである。具體的に喜怒哀楽に関連するオノマトペにおいては、どんな特徴があるであろう。
  1.1促音、「り」語尾、反復の特徴
  ここでは、「にっこり」、「にこり」、「にこにこ」を例にとって、これらの特徴を見てみよう。
  この三つの形態はいずれも基本的には温和な気持ちで、嬉しそうに笑う様子を表しているが、微妙に異なるニュアンスを含んでいることを直感的に理解できるはずである。
  まず、「にっこり」と「にこり」を比べてみよう。
  この二つの形態は、「にこにこ」と比べて、いずれも連続しない一回きりの笑顔を表現するが、「にっこり」は、「にこり」よりも笑い方が素早くて急な終わり方をしているように感じられる。このことから、促音は声が突然止まり、また動作の一回的な瞬間性を表すその「スピード感」、「瞬時性」、「急な終わり方」といった象徴的な意味を持っていると言えるであろう。
  また、「にこり」は、「にっこり」よりも笑い方が柔らかく、穏やかなように感じられる。従って、「り」は、ある程度で柔らかさ、ゆるさを表す感じがある。また、突然の動作と音を表す時、促音「っ」より、リズムは少々速い。
  それに対して、「にこにこ」は人が温和な気持ちで、連続して笑っている動作を描写しているのは直感的に理解できる。従って、反復形は音や動作の連続や継続、またはその繰り返しを表している。それは主に物事および動作の反復を強調する。
  以上から、促音は「スピード感、瞬時性、急な終わり方」といった象徴的な意味を、「り」は「穏やかな感じ」といった意味を、反復形は「連続、繰り返し」を表していることがわかる。
  1.2 母音の長音化と撥音の特徴
  これから、「わっと」、「わーっ」、「わーん」を例にとって、母音の長音化と撥音の特徴を見てみよう。
  例(3)(1)驚かされて、女の子はわっと泣き出したんだ。
  (2)変わり果てたわが子の亡骸に、母親はわーと泣き伏した。
  (3)叱られてドアの外に出された子が、わーん、わーんと泣いている。
  この三つの形態は泣き声またその様子を描写しているが、「わっと」より、「わーっ」の方は泣き声を出している時間が幾分長いように感じられる。また、「わーん」の方は泣き声の響きがよく感じられる。
  従って、母音の長音化は物事の音、動作また状態の継続を表す効果がある。また、撥音は音響の響きを表す働きがある。外界にある余韻の強弱、動作及び様子のリズムを強調する効果がある。
  1.3清濁音の特徴
  オノマトペには、「ぷりぷり」と「ぶりぶり」のように、濁音と清音また半濁音のペアを成すオノマトペが多数存在する。
  例(4){「ぷりぷり」·「ぶりぶり」}怒る
  (5){「ぽろぽろ」·「ぼろぼろ」}涙を零す
  「ぷりぷり」と「ぶりぶり」という清濁のペアはいずれも怒っている状態を描写するが、濁音の方が半濁音よりも程度が激しいことを表している。このように、関わっている動作や状態の程度が激しいという点でもニュアンスの違いが見られる。
  また、「ぽろぽろ」と「ぼろぼろ」のペアは共に涙を零す状態また音を描写できるが、「ぼろぼろ」の方は涙の粒はもっと大きいまた多いように感じられる。このように、濁音は清音·半濁音よりも分量や数量が多いことを表すようである。また、濁音は清音·半濁音よりも関わっているものが大きいことを表す。
  従って、清音は鋭い、ささやかできれいで、軽さを表しているのに対して、濁音は鈍くて汚くて、重さを表していることがわかる。それに応じて、濁音は清音·半濁音よりは関わっている動作や状態の程度が活発で激しいこと、関わっているものが大きいこと、分量や数量が多いことを表すといった三つの効果がある。
  二、ニュアンスの差
  オノマトペは生き生きとした臨場感に溢れるという特徴を持っているので、文学作品、広告などに多用されているが、実際使用中には同じ意味を持っても、それぞれニュアンスの違いに注意する必要がある。
  「にやり」と「にんまり」
  例(6)すった財布の予想以上の中身に、すりはにやりとほくそ笑む。
  (7)会場を埋め尽くした入学式の光景に、予備校職員たちの表情はなんとなくにんまり。
  ここに挙げた「にやり」と「にんまり」は基本的には満足してほくそ笑む様子を描写するが、「にやり」はうまくいったと思う瞬間、思わず浮かべる笑いであるのに対して、「にんまり」は、満足感を味わっている感じでの笑いである。
  三、感情色彩の差
  褒めること、貶すこと、愛すること、憎むこと。この四種類の感情色彩から見ると、一部のオノマトペは強い感情を持っている。短文においても、鮮明的に話し手の感情、あるいは態度を表している。特に聞き手に伝わった感じによって、大体肯定的なパターン、否定的パターン、中性的なパターンという三つの種類に分けられる。   以下では「笑う」に関わるオノマトペを例にしてこの点を説明してみよう。
  3.1肯定的なパターン
  肯定的なパターンは主に聞き手に積極的なイメージを伝える。
  例えば、「からから」は堅くて薄手の物体が連続してうち当たる音である。回転音として捉えられることが多い。人間の、屈託のない高笑いの形容にも用いられる。
  例(8)「大成功!」の報せを受けて、からからと高笑い。
  3.2否定的なパターン
  否定的なパターンは大体消極的なイメージを聞き手に伝える。
  例えば、「にやにや」は内心悦に入ったり、さまざまの思い入れがあったりして、笑いを浮かべる様子を描写する。
  例(9)よほどいいことがあったらしい。一人でにやにやと思い出し笑いをしている。
  3.3中性的なパターン
  このパターンは人為的な感情を抜きに、物事をありのままに描写する。
  例えば、「にっと」は満足げに笑いを浮かべる様子を描写する。
  例(10)千円札を握らせると、老人はにっと笑って案内に立つ。
  「にーっと」は、強調した言い方であり、小気味良い気分を表す笑にもなる。
  おわりに
  以上から、本文は例をあげながら、具体的に音韻、ニュアンス、感情色彩という三つの立場から喜怒哀楽に関連するオノマトペの特徴をまとめたが、資料また個人能力の制限で、まだきちんとまとめられなかった語彙量は相当あるに違いない。
  また、オノマトペそのものも実際の言語生活に応じて、変化しつつあるから、これからは、日本人とのコミュニケーションの上に、単なる言語学の知識だけではなく、日本文化また心理学などいろいろな知識を身につけることは非常に必要があるだと思う。
  注釈
  (1)オノマトペは英語では「onomatopeia」という、オックスフォード英語辞典によると、それは「音の模倣によって物事や動作を命名したり、それによって言葉を作ったりすること」、あるいは「このような方法によって造られた言葉」と定義される。また、オノマトペにはもともと固有の日本語、すなわち、和語のものと、中国から渡来した漢語のものとがある。その他に欧米から渡来した洋語もある。
  (2)田守育啓(2002)『オノマトペ擬音·擬態語を楽しむ』岩波書店(p134-p146)
  (3)例(1)~(10)はすべて浅野鶴子先生と金田一春彦先生によって編集された『擬音語·擬態語辞典』(1978)に収録されたものである。
  參考文献
  [1]浅野鶴子 金田一春彦(1978)『擬音語·擬態語辞典』 角川書店
  [2]天沼寧(1974)『擬音語擬態語辞典』 東京堂出版
  [3]新村出(2005)『広辞苑 第五版』 岩波書店
  [4]田守育啓(2002)『オノマトペ擬音·擬態語を楽しむ』 岩波書店
  [5]野口宗親(1995)『中国語擬音語辞典』 東方書店
  [6]廖雪辉(2006)《浅析日语中的拟声拟态词》 辽宁行政学院学报 2006年第11期
  [7]兰月凤(2007)《从民族性看中日拟声拟态词的异同》 开放潮 总第112期
  [8]王曙光(1987)《与“笑”有关的拟声词、拟态词小考》 日语学习与研究 1987 年第6期
  作者简介
  朱晓淑(1989—),巴彦淖尔市、河套学院讲师、硕士研究生,研究方向:汉日对比研究、日语教育
  (作者单位:河套学院)
其他文献
摘 要:2012年《刑事诉讼法》修改,将刑事和解程序写入刑事诉讼法中,和解有利于当事人双方之间修复被损害的关系,但是司法实践中,和解程序还是存在着瑕疵。例如,和解协议在实践中,没有统一的标准,只有自愿和合法这两个原则指导法官审议,给予法官有很大的自由裁量权。故本文从适用刑事和解的必要性、刑事和解协议有效性的认定、和解协议有效性的审查对司法实践的意义这三方面来切入和解协议的审查机制。  关键词:和解
期刊
摘 要:林业建设是经济社会发展的根本性问题,林业现代化是一个国家整体现代化的重要组成部分。本文着重分析林业现代化的发展与我国生态文明建设的有关问题以及关系,阐释农业发展的不可或缺性。同时就现代化林业发展如何促进生态文明建设问题提出一些建议,以加快我国生态文明建设步伐。  关键词:生态文明;林业建设;林业发展  近年来“绿水青山就是金山银山”的观念深入人心,经过多年的不懈努力,我国目前在林业现代化发
期刊
在我的班级有一位深受同学喜爱的老师——赵老师,曾记得在初中第一次语文课时,老师面带微笑,一头略棕短发自然垂落而下,在那轻薄的刘海之下映衬着星辰般清明深邃的双眸外露着清纯少女之美丽。  课堂上,老师温柔有善,教学有方,语言上,风趣幽默,言谈举止间,足以让人感受其无穷魅力。  给予我们知识的同时仍不忘记教导我们做人道理,联接现实,在严厉精明的同时散着温文而雅的淑女性格。  老师为我们打开文学的大门,引
期刊
摘 要:食品安全作为社会性问题一直广受人们关注,其中乳制品安全问题因“三聚氰胺”事件更加受到人们的重视。奶粉作为现今婴幼儿获得营养物质的主要来源,其质量安全直接影响婴幼儿身体的健康及成长,因此在奶粉生产中必须要采用科学的质量管理措施来对奶粉生产进行安全管控,以此来保证产品质量可以满足消费者的要求,进而提高生产企业在市场中的资信水平及市场竞争力。  关键词:奶粉;生产;质量管理  奶粉生产在国内外都
期刊
摘 要:以上访“要挟”政府是否构成敲诈勒索罪,是刑事司法实践中的一大难题。由于《刑法》第二百七十四条关于敲诈勒索罪的规定较为笼统,导致了各地法院在审理此类行为是否构成敲诈勒索罪的标准不一。笔者结合敲诈勒索罪的概念和犯罪构成,归纳了认定此类行为是否构成敲诈勒索罪的两个方面,以期对今后处理此类案件有所裨益。  关键词:上访;要挟;敲诈勒索罪  近些年来,一些地方政府为了维稳需要,采取给予上访人员现金或
期刊
命运恰似个调皮且令人讨厌的孩子,将每个人玩弄于股掌之间,每个人都拼命想逃出这个怪圈,而始终没能如愿,只如一朵鲜花被雷雨摧残的不成样子,渐渐凋零,就如同死去了一般。曹禺的《雷雨》具有浓郁的神秘色彩,这种神秘色彩似乎是故意渲染,其实是与剧中人物命运紧密相关的。关键字:《雷雨》;神秘命运;色彩;正文:  每个人都是命运的牺牲品,所有人都为着自己作反抗,而这一切在三十年前的那个秘密里,都显得苍白无力,最终
期刊
摘 要:正当防卫是公民在特定条件下积极对抗犯罪的合法行为。但由于社会现象的复杂性,不仅有可能因正当防卫超过必要限度而造成不应有危害的防卫过当,而且还可能本不存在正当防卫的前提条件,由于行为人误认为他人的不法侵害而造成假想防卫。  关键词:假想防卫;正当防卫  假想防卫是指行为人基于认识错误而对本不存在的不法侵害实施的防卫行为,是正当防卫中论及的一个间题。假想防卫是一种基于对客观事实认识错误因而使动
期刊
摘 要:裁判员制度是日本在推进司法改革和司法民主化过程中建立的一种新型制度。这一制度的建立有其特殊的时代背景,是一种兼具英美陪审制和大陆参审制特征的民众参与司法模式。在肯定日本裁判员制度司法民主上的进步并借鉴到我国陪审制度上的同时,其同样存在着司法重刑化、裁判员压力过大、司法成本提高等诸多弊端,以辩证的方法分析日本裁判员制度。  关键词:裁判员制度;司法改革;民众参与;人民陪审员  一、日本建立裁
期刊
摘 要:近年来,随着政治经济的不断发展,民主化程度越来越高,公民的民主意识也不断增强,公众要求参与到立法活动中的呼声也越来越高。立法最重要的原则就是民主立法,公众参与立法就是民主立法最好的表现形式。公众参与立法是大势所趋,其起源较早,但是发展过程困难重重。近几年,公众参与立法得到了良好的发展,但还有许多有待改进的地方。  关键词:立法;民主;公众参与  一、公众参与立法的理论基础  公元前5世纪的
期刊
摘 要:我国现在面临着严峻的环境问题。随着经济的发展,社会生活质量的不断提高,人们对经济现状的不满导致人们赖以生活的环境每况日下。环境污染使得我国经济的发展受到了一定程度的影响,甚至还威胁到了社会成员的生命和健康。保护环境已经刻不容缓,但是单纯的行政手段无法从根本上解决环境污染的问题,当公众的环境受到侵害时没有一条法律途径来保护公众的环境,从而导致环境公共利益无法得到有效地保护。环境公益诉讼制度是
期刊