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要 旨:日本語の自称詞は簡単なものではなく、日本語の習得と教育の上で非常に意義があることである。本論は、日本語における自称詞の先行研究を参考して、ドラマにおける自称詞を実例として取り上げ、各自称詞の使い方を分析した。
キーワード:日本語;自称詞;ドラマ
摘 要:日语自称词并不是一个简单的内容。自称词在日语学习与教学中至关重要。本文以前人的先行研究为基础,采用日剧中的精彩实例,剖析了日语自称词的各种用法。
关键词:日语;自称词;日剧
1 自称詞
1.1 親族名称
人称代名詞より親族名称のほうが親近感があって、聞き手との一体感を強める機能を持っている。したがって、家族の間、親族名称で自分のことを指すのが普通である。しかし、息子、娘、孫などのような直系の目下の親族を聞き手とする場合だけに限定し、それ以外の親族に対して親族名称をあまり使わない。
(1)純子のお父さん「会ってるうちにな、印象って、変わるもんだから。」
純子のお母さん「そうよ、私だって、お父さんのこと最初は、好きじゃなかったんだから。」
…
純子のお母さん「あの時ね、お母さんはね。実はね…」
純子のお父さん「嫌だ、聞きたくない!」
(ドラマ『5時から9時まで』第一回)
例1は家族全員で仲良く晩御飯を食べている場面である。純子のお母さんは「お母さん」という家族名称で自分のことを称する。その同時に純子のお父さんを「お父さん」と呼ぶ。こうして、心理的な距離を缩めて、家族の一体感が強くなって、暖かくて安らぎのある家庭になる。純子のお母さんは自分のことを「お母さん」と呼んで、もう一つの効果がある。お母さんとして、経験者としての私だって、最初はお前のお父さんのことを気に入らないから、お前はいま高嶺さんのことを気に入らないのも普通である。だから、高嶺さんとの縁を信じてくれる。したがって、親族名称で自分のことを称するのは聞き手との一体感を強めるだけでなく、自分の権威も強調する。
(2)河地幸子「これ、りんちゃんにあげる。」
凛「きれい!」
河地幸子「じゃ、おばちゃんがやるから、見ててね。」
(アニメ『うさぎドロップ』第三回)
知り合いに対しては、親族名称が使われるが、知らない人まだ知り合いとは言えない関係の場合にも虚構な親族名称を使用することができる。知らない子供に対して、「おばさん」「おじちゃん」「お姉さん」などの親族名称で自分を呼んだことも少なくない。例2は河地幸子は自分のことを親族名称「おばさん」と称する。人見知りをして凛に向かって河地幸子は「おばさん」で自分のことを称することによって、虚構な親族関係を作って、凛に親しい感じを与える。親しい雰囲気の中で、凛の緊張感がだんだんなくなって、河地幸子と仲良くなってきた。虚構な親族名称は聞き手に親近感を齎すことができる。
1.2 職業名
職業名で自分のことを称するのは親族名称とほぼ同じ機能を持っている。聞き手との関係を明示することを通して、親近感を強め、自分の権威と威厳を強調することができる。
(3)蜂矢りさ「はい、じゃあ、佐久間さんこれ読んで。」
佐久間「You must love him ,before to you he will seem worthy of your love.」
蜂矢りさ「はい、有名なイギリスの詩人の言葉だそうです。愛するに値する相手かどうか考える前に愛せよ。自分の愛に値する相手かどうか、考える前に愛せよ。ピンと来ない?うん、先生なら、こう訳します。好きにならなきゃ、好きになる理由は分からない。」
(ドラマ『ごめんね青春』第四回)
例3は好きな人への気持ちをどう処理するのかわからない学生に対して、蜂矢先生はイギリス詩人の有名な言葉を例として学生に説明する場面である。学生に向かって蜂矢は自分のことを「先生」と呼んで、自分の身分を明示する同時に学生との関係を強調する。君たちは、迷わないで、先生としての私はその言葉をそういうふうに理解する。「先生」と自称する蜂矢先生は、自分の身分を強調するとともに、学生との距離を缩め、学生たちに安心感を齎す。
2 自称詞の省略
2.1 述語を利用する省略表現
日本語が述語を利用して、自称詞を省略することができる。文の中で多くの述語は主観的表現、使役表現、受身表現、授受関係を含めているためであると思っている。したがって、日本語に存在する人称関係は主語ではなく、述語によるものだと思われる。だから、自称詞を省略しても、文の構成と意味に何の影響を齎さない。
(5)るか「っていうか、男とか女とか関係なく、人としてちゃんと尊重して、距離まもって付き合ってほしいだよね。」
(ドラマ『last friends』第一回)
2.2 方向性を持つ省略表現
日本語の中で、授受表現、使役表現、受身表現などの表現は強い方向性を持っている。強い方向性があるために、自称詞を使用しなくても、文脈によって主語を推測することができる。
(6)常盤「玉子、大路が玉子に言いたいことがあるだって。」
玉子「なに?なに?なんかくれるの?」
常盘“玉子,大路说有话要对你说。”
玉子“什么?什么?要送我什么东西么?”
(アニメ『 たまこラブストーリー』)
授受表現はものを与えたり、受けとったりすることを表す表現である。「くれる」「くださる」「やる」「あげる」「さしあげる」「もらう」「いただく」 の7語は最も基本的な授受動詞である。授受動詞は強い方向性を持っている。
授受表現の文において、自称詞を使用しなくても、動作の主体と受け手が文脈によって推測できるので、わざわざ人称代名詞を使う必要がない。
(7)玉子「この間ね、もち蔵に話があるって言われる日に、もち蔵に告白されたんだ。」
玉子:“前段时间,饼藏说有话要说那天,我被饼藏表白了。”
(アニメ『 たまこラブストーリー』)
(8)さくら「お姉ちゃん心配で、眠られなくてなちゃうわ。あっ、それとも心配させて、お姉ちゃん病気にしたいの?わざと病気にしようとしてんの?」
小櫻:“姐姐我担心你都担心地睡不着了。还是你想让我担心,担心到生病么?你故意想让我生病么?”
(ドラマ『OUR HOUSE』第一回)
日本語における使役表現は中国語の「使」みたいな表現である。日本語における受身表現は中国語の「被」みたいな表現である。以上の例文がしたように、動作の主体と受け手がはっきりしているため、自称詞を使わなくてもいい。
キーワード:日本語;自称詞;ドラマ
摘 要:日语自称词并不是一个简单的内容。自称词在日语学习与教学中至关重要。本文以前人的先行研究为基础,采用日剧中的精彩实例,剖析了日语自称词的各种用法。
关键词:日语;自称词;日剧
1 自称詞
1.1 親族名称
人称代名詞より親族名称のほうが親近感があって、聞き手との一体感を強める機能を持っている。したがって、家族の間、親族名称で自分のことを指すのが普通である。しかし、息子、娘、孫などのような直系の目下の親族を聞き手とする場合だけに限定し、それ以外の親族に対して親族名称をあまり使わない。
(1)純子のお父さん「会ってるうちにな、印象って、変わるもんだから。」
純子のお母さん「そうよ、私だって、お父さんのこと最初は、好きじゃなかったんだから。」
…
純子のお母さん「あの時ね、お母さんはね。実はね…」
純子のお父さん「嫌だ、聞きたくない!」
(ドラマ『5時から9時まで』第一回)
例1は家族全員で仲良く晩御飯を食べている場面である。純子のお母さんは「お母さん」という家族名称で自分のことを称する。その同時に純子のお父さんを「お父さん」と呼ぶ。こうして、心理的な距離を缩めて、家族の一体感が強くなって、暖かくて安らぎのある家庭になる。純子のお母さんは自分のことを「お母さん」と呼んで、もう一つの効果がある。お母さんとして、経験者としての私だって、最初はお前のお父さんのことを気に入らないから、お前はいま高嶺さんのことを気に入らないのも普通である。だから、高嶺さんとの縁を信じてくれる。したがって、親族名称で自分のことを称するのは聞き手との一体感を強めるだけでなく、自分の権威も強調する。
(2)河地幸子「これ、りんちゃんにあげる。」
凛「きれい!」
河地幸子「じゃ、おばちゃんがやるから、見ててね。」
(アニメ『うさぎドロップ』第三回)
知り合いに対しては、親族名称が使われるが、知らない人まだ知り合いとは言えない関係の場合にも虚構な親族名称を使用することができる。知らない子供に対して、「おばさん」「おじちゃん」「お姉さん」などの親族名称で自分を呼んだことも少なくない。例2は河地幸子は自分のことを親族名称「おばさん」と称する。人見知りをして凛に向かって河地幸子は「おばさん」で自分のことを称することによって、虚構な親族関係を作って、凛に親しい感じを与える。親しい雰囲気の中で、凛の緊張感がだんだんなくなって、河地幸子と仲良くなってきた。虚構な親族名称は聞き手に親近感を齎すことができる。
1.2 職業名
職業名で自分のことを称するのは親族名称とほぼ同じ機能を持っている。聞き手との関係を明示することを通して、親近感を強め、自分の権威と威厳を強調することができる。
(3)蜂矢りさ「はい、じゃあ、佐久間さんこれ読んで。」
佐久間「You must love him ,before to you he will seem worthy of your love.」
蜂矢りさ「はい、有名なイギリスの詩人の言葉だそうです。愛するに値する相手かどうか考える前に愛せよ。自分の愛に値する相手かどうか、考える前に愛せよ。ピンと来ない?うん、先生なら、こう訳します。好きにならなきゃ、好きになる理由は分からない。」
(ドラマ『ごめんね青春』第四回)
例3は好きな人への気持ちをどう処理するのかわからない学生に対して、蜂矢先生はイギリス詩人の有名な言葉を例として学生に説明する場面である。学生に向かって蜂矢は自分のことを「先生」と呼んで、自分の身分を明示する同時に学生との関係を強調する。君たちは、迷わないで、先生としての私はその言葉をそういうふうに理解する。「先生」と自称する蜂矢先生は、自分の身分を強調するとともに、学生との距離を缩め、学生たちに安心感を齎す。
2 自称詞の省略
2.1 述語を利用する省略表現
日本語が述語を利用して、自称詞を省略することができる。文の中で多くの述語は主観的表現、使役表現、受身表現、授受関係を含めているためであると思っている。したがって、日本語に存在する人称関係は主語ではなく、述語によるものだと思われる。だから、自称詞を省略しても、文の構成と意味に何の影響を齎さない。
(5)るか「っていうか、男とか女とか関係なく、人としてちゃんと尊重して、距離まもって付き合ってほしいだよね。」
(ドラマ『last friends』第一回)
2.2 方向性を持つ省略表現
日本語の中で、授受表現、使役表現、受身表現などの表現は強い方向性を持っている。強い方向性があるために、自称詞を使用しなくても、文脈によって主語を推測することができる。
(6)常盤「玉子、大路が玉子に言いたいことがあるだって。」
玉子「なに?なに?なんかくれるの?」
常盘“玉子,大路说有话要对你说。”
玉子“什么?什么?要送我什么东西么?”
(アニメ『 たまこラブストーリー』)
授受表現はものを与えたり、受けとったりすることを表す表現である。「くれる」「くださる」「やる」「あげる」「さしあげる」「もらう」「いただく」 の7語は最も基本的な授受動詞である。授受動詞は強い方向性を持っている。
授受表現の文において、自称詞を使用しなくても、動作の主体と受け手が文脈によって推測できるので、わざわざ人称代名詞を使う必要がない。
(7)玉子「この間ね、もち蔵に話があるって言われる日に、もち蔵に告白されたんだ。」
玉子:“前段时间,饼藏说有话要说那天,我被饼藏表白了。”
(アニメ『 たまこラブストーリー』)
(8)さくら「お姉ちゃん心配で、眠られなくてなちゃうわ。あっ、それとも心配させて、お姉ちゃん病気にしたいの?わざと病気にしようとしてんの?」
小櫻:“姐姐我担心你都担心地睡不着了。还是你想让我担心,担心到生病么?你故意想让我生病么?”
(ドラマ『OUR HOUSE』第一回)
日本語における使役表現は中国語の「使」みたいな表現である。日本語における受身表現は中国語の「被」みたいな表現である。以上の例文がしたように、動作の主体と受け手がはっきりしているため、自称詞を使わなくてもいい。