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摘要:谈及松尾鈴木,人们更多所熟知的是导演、演员松尾铃木,却很少知道作家松尾铃木。松尾铃木的作品有着与一般人不一样的视角。他的很多作品都是日本社会最真实的写照。文章节选的内容主要讲述了主人公明日香的心路历程以及在隔离病房发生的种种事情。
通过翻译小说部分内容,不仅提高了自己的日语阅读理解能力,增加了自己的词汇量,以及日文转换成中文的翻译能力,同时也我对于日本人的心理状态有一个更加客观的认识。
关键词:精神病院;日本人;心
离别的日子到了,刚巧和栗田一样呆满了十四天,但是却是浓墨重彩的长久的十四天。
直至出院,我一直扮演着一个相当的好人角色,是个受欢迎的人。大厅包括刚刚入院的患者在内,很多人都聚集在一起,举办了同当时的栗田一样的送别仪式。
永别了,护士们!永别了,患者们!
再也不要来这里。我这样一说,大家咯吱咯吱地笑了起来。
铁等在探望室的电梯大门,所以我将重的行李咚地交到他手里。
他的最后的工作。我穿着他带来的做工程时的春秋大衣,搭乘电梯下去,从一次也没去过的小卖部旁边穿过,就到了中庭。阔别了十四日之久的人间的空气。我从未想到阳光直接照着身上竟然如此舒适。穿过中庭,通过有明显岁月痕迹的回廊,铁在接待处结算入院费用的时候,我在接待室里的垃圾箱旁,心底里说着:“对不起。”然后将那张画纸丢了进去。尽管只有一点点,但是我还是流了眼泪。
来到医院的外面,我就是谁都不用顾及的普通的人了。既可以拿刀具也可以用火,只是有一点,我已经欠债了。等计程车的时候,铁在大门附近,我一边抽着临别饯行的江口护士给的红茶口味的香烟,——“天国乐园”。一边想着以后的事情(要不要继续当作家?将在K的日子写出小说?还是回家?),尖锐的声音响起,救护车来了空地上。
救护车停在大门旁边的后门前,急救队员匆忙从后门出来,迅速地将载有女性患者的担架抽出来。一位像是家属的看上去万分悲痛的秃头中年男人,他憔悴地再三呼喊着女人的名字。
我看着从旁边经过的那群人,朝铁问道:“我也是这模样?”“的确如此。”铁回答道。老实说不知为何,看着那时候担架的我,脑子里闪过电影《酒与玫瑰的日子》里的主题曲。
坐在去往车站的计程车里,我终于想起来那位悲痛万分的中年男人呼喊的,是栗田的名字。我不由得这样想到,甚至觉得连头发的颜
色也同栗田的一模一样。然后,我终于将她的电子邮箱从口袋里拿出
来,犹犹豫豫地丢出了窗外。
別れの日が来た。ここに来てちょうど14日目。栗田さんと一緒のタイミングだが、濃く、そして長い14日だった。
今日の退院まで、かなりいい子にしていたわたしは、人気者だ。ホールには新しい入院患者も含め、けっこうな人数が集まり、栗田さんのときと同じような別れの儀式が始まった。
さようなら、ナースたち。さようなら、患者たち。
二度と来ねぇよ。と言ったら皆ゲラゲラ笑った。
面会室のあるエレベーターホールで鉄ちゃんが待っていたので、大荷物をズシンと手渡した。最後のお勤めである。彼が持って来てくれたエンジのスプリングコートを着て、エレベーターに乗り、結局一度も立ち寄ることのなかった1階の売店の脇を抜けたら、中庭だ。14日ぶりの姿婆の空気である。直接当たる日差しというものがこんなに気持ちいいとは。中庭を抜け、年季のはいった回廊を通り、受付で鉄ちゃんが入院費の精算を済ませている間に、わたしは待合室のゴミ箱に「ごめんなさい」と心で唱えて寄せ書きを捨てた。少しだけ、涙が出た。
病院の外に出ると、もう、わたしは誰はばかることなき普通の人だ。刃物も持てれば火も使える。ただし借金を抱えていることは確か。タクシーを待つ間、鉄ちゃんと玄関の脇で、別れのはなむけにナース江口にもらった紅茶の味のするタバコ、パラダイステーィーを吸いながら、これからのこと(ライターを続けるべきか、Kでの
日々を小説に書くか、それとも家に戻ろうか)を思案していたら、
けたたましい音を立てて救急車が敷地に入ってきた。
玄関の脇の裏口の前に車をつけ、後ろのドアからわらわらと救急隊員が出てきて、女の患者を乗せたストレッチャーをわらわらと引き出した。家族らしい、かなり哀れな感じのする禿のおじさんが、惟俸しきった顔でしきりに名前を呼んでいた。
わたしたちの脇をガーッと通っていく一群を見ながら「あんな感じだった?」と、鉄ちゃんに聞くと、「まさしく」と答え、なぜかそのときストレッチャーで運ばれるわたしを見ながら、映画『酒とバラの日々』のテーマソングが頭に流れていた、と打ち明けられた。
駅までのタクシーの中で、あの哀れなおじさんが呼んでぃた女の名が栗田さんの下の名前だったような気がして、気がしてならなくなって、髪の毛の色も彼女とそっくりだったような気がして、そしてやっと、彼女のEメールアドレスをポケットから出し、窓からヒラヒラと捨てることができた。
参考文献
[1]松尾スズキ.クワイエットルームにようこそ[M].東京:文芸春秋,2007.
[2]道格拉斯·肯里克、史蒂文·纽伯格、罗伯特·西奥迪尼.谢晓非等译.西奥迪尼社会心理学:群体与社会如何影响自我[M].北京:北京联合出版公司,2017.
[3]菲利普·津巴多、罗伯特·约翰逊、等著,钱静、黄萍译.津巴多普通心理学[M].北京:中国人民大学出版社,2016.
[4]埃米尔·迪尔凯姆.冯韵文译.自杀论社会学研究[M].北京:北京中科印刷有限公司,2019.
[5]克里斯托弗·戈拉-琼斯.顾馨媛译.现代日本[M].译林出版社,2014.
[6]边静.现代日本社会[M].北京:北京大学出版社,2019.
[7]安德鲁·戈登.李朝津译.现代日本史:从德川时代到21世纪[M]. 北京:中信出版社,2017.
通过翻译小说部分内容,不仅提高了自己的日语阅读理解能力,增加了自己的词汇量,以及日文转换成中文的翻译能力,同时也我对于日本人的心理状态有一个更加客观的认识。
关键词:精神病院;日本人;心
离别的日子到了,刚巧和栗田一样呆满了十四天,但是却是浓墨重彩的长久的十四天。
直至出院,我一直扮演着一个相当的好人角色,是个受欢迎的人。大厅包括刚刚入院的患者在内,很多人都聚集在一起,举办了同当时的栗田一样的送别仪式。
永别了,护士们!永别了,患者们!
再也不要来这里。我这样一说,大家咯吱咯吱地笑了起来。
铁等在探望室的电梯大门,所以我将重的行李咚地交到他手里。
他的最后的工作。我穿着他带来的做工程时的春秋大衣,搭乘电梯下去,从一次也没去过的小卖部旁边穿过,就到了中庭。阔别了十四日之久的人间的空气。我从未想到阳光直接照着身上竟然如此舒适。穿过中庭,通过有明显岁月痕迹的回廊,铁在接待处结算入院费用的时候,我在接待室里的垃圾箱旁,心底里说着:“对不起。”然后将那张画纸丢了进去。尽管只有一点点,但是我还是流了眼泪。
来到医院的外面,我就是谁都不用顾及的普通的人了。既可以拿刀具也可以用火,只是有一点,我已经欠债了。等计程车的时候,铁在大门附近,我一边抽着临别饯行的江口护士给的红茶口味的香烟,——“天国乐园”。一边想着以后的事情(要不要继续当作家?将在K的日子写出小说?还是回家?),尖锐的声音响起,救护车来了空地上。
救护车停在大门旁边的后门前,急救队员匆忙从后门出来,迅速地将载有女性患者的担架抽出来。一位像是家属的看上去万分悲痛的秃头中年男人,他憔悴地再三呼喊着女人的名字。
我看着从旁边经过的那群人,朝铁问道:“我也是这模样?”“的确如此。”铁回答道。老实说不知为何,看着那时候担架的我,脑子里闪过电影《酒与玫瑰的日子》里的主题曲。
坐在去往车站的计程车里,我终于想起来那位悲痛万分的中年男人呼喊的,是栗田的名字。我不由得这样想到,甚至觉得连头发的颜
色也同栗田的一模一样。然后,我终于将她的电子邮箱从口袋里拿出
来,犹犹豫豫地丢出了窗外。
別れの日が来た。ここに来てちょうど14日目。栗田さんと一緒のタイミングだが、濃く、そして長い14日だった。
今日の退院まで、かなりいい子にしていたわたしは、人気者だ。ホールには新しい入院患者も含め、けっこうな人数が集まり、栗田さんのときと同じような別れの儀式が始まった。
さようなら、ナースたち。さようなら、患者たち。
二度と来ねぇよ。と言ったら皆ゲラゲラ笑った。
面会室のあるエレベーターホールで鉄ちゃんが待っていたので、大荷物をズシンと手渡した。最後のお勤めである。彼が持って来てくれたエンジのスプリングコートを着て、エレベーターに乗り、結局一度も立ち寄ることのなかった1階の売店の脇を抜けたら、中庭だ。14日ぶりの姿婆の空気である。直接当たる日差しというものがこんなに気持ちいいとは。中庭を抜け、年季のはいった回廊を通り、受付で鉄ちゃんが入院費の精算を済ませている間に、わたしは待合室のゴミ箱に「ごめんなさい」と心で唱えて寄せ書きを捨てた。少しだけ、涙が出た。
病院の外に出ると、もう、わたしは誰はばかることなき普通の人だ。刃物も持てれば火も使える。ただし借金を抱えていることは確か。タクシーを待つ間、鉄ちゃんと玄関の脇で、別れのはなむけにナース江口にもらった紅茶の味のするタバコ、パラダイステーィーを吸いながら、これからのこと(ライターを続けるべきか、Kでの
日々を小説に書くか、それとも家に戻ろうか)を思案していたら、
けたたましい音を立てて救急車が敷地に入ってきた。
玄関の脇の裏口の前に車をつけ、後ろのドアからわらわらと救急隊員が出てきて、女の患者を乗せたストレッチャーをわらわらと引き出した。家族らしい、かなり哀れな感じのする禿のおじさんが、惟俸しきった顔でしきりに名前を呼んでいた。
わたしたちの脇をガーッと通っていく一群を見ながら「あんな感じだった?」と、鉄ちゃんに聞くと、「まさしく」と答え、なぜかそのときストレッチャーで運ばれるわたしを見ながら、映画『酒とバラの日々』のテーマソングが頭に流れていた、と打ち明けられた。
駅までのタクシーの中で、あの哀れなおじさんが呼んでぃた女の名が栗田さんの下の名前だったような気がして、気がしてならなくなって、髪の毛の色も彼女とそっくりだったような気がして、そしてやっと、彼女のEメールアドレスをポケットから出し、窓からヒラヒラと捨てることができた。
参考文献
[1]松尾スズキ.クワイエットルームにようこそ[M].東京:文芸春秋,2007.
[2]道格拉斯·肯里克、史蒂文·纽伯格、罗伯特·西奥迪尼.谢晓非等译.西奥迪尼社会心理学:群体与社会如何影响自我[M].北京:北京联合出版公司,2017.
[3]菲利普·津巴多、罗伯特·约翰逊、等著,钱静、黄萍译.津巴多普通心理学[M].北京:中国人民大学出版社,2016.
[4]埃米尔·迪尔凯姆.冯韵文译.自杀论社会学研究[M].北京:北京中科印刷有限公司,2019.
[5]克里斯托弗·戈拉-琼斯.顾馨媛译.现代日本[M].译林出版社,2014.
[6]边静.现代日本社会[M].北京:北京大学出版社,2019.
[7]安德鲁·戈登.李朝津译.现代日本史:从德川时代到21世纪[M]. 北京:中信出版社,2017.